千葉県 市川市役所に展示されたギネス認定の花火写真が、たった一件のクレームで撤去されました。
ネットでは
「クレーム主は一体誰なんだ」
「どんな人物が?」
と大きな話題になっています。
そこでこの記事では、ネットなどの情報を基に、どんな人物が市川市側にクレームを入れていたのか徹底的に調べていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
クレームを入れたのは、どんな人物なのか?
今のところ、クレームを入れた市民の個人情報は一切公表されていません。
しかし、その主張内容や近年の類似事例から、クレームを入れた人物像を調べてみました。
ごく一般的な市民である可能性が高い
クレーム主は特定の思想団体や組織に属する人物ではなく、「税金の使われ方に敏感」で「公私の区別や公平性」を強く求める人物である可能性は高いです。
その理由として、「プロ写真家の名前がクレジットされているのは、税金を使った市の施設で個人の宣伝活動を許すことになり不公平だ」という、個人的な価値観や正義感がベースになっていると考えられるからです。
本当に市川市民なのか、それとも議員の可能性も
しかし「市川市側の今回の対応がおかしい」という意見がネット上を中心に多いため、実際にネット上では、

その「市民」は本当に市川市民ですか?
1人の市民のクレームに対応する意味分かってます?

「一人の市民」っていうのは「一人の議員」場合が多数です

その1人は 市川市にとって どれだけの権力を 持つ人間なのか ソコを詳しく知りたい。

たった一人の一人が有名人だったりして
など、あまりにも市側の対応が早かったことから、そのクレームを入れた人が、市川市に対して、絶大な権力を持つ人物=上級国民なのではないかと噂されています。
上級国民クレームによる公園閉鎖の実例(長野市)
かつて長野市に「青木島遊園地」という市が管理する公園がありました。
この公園が一人の市民の声によって、子供たちの憩いの公園が閉鎖に追い込まれたのです。

2022年10月、長野市突如、同年末までに閉鎖する方針を発表しました。
その決定に疑問を抱いた一人の市議が「情報公開請求」を行ったところ、長野市と近隣に住む1世帯とのトラブルに手を焼き、閉鎖を決定したとのこと。
この近隣に住む1世帯が、「国立大学名誉教授」だったのです。つまり上級国民というわけです。
この長野市の決定に対しては、SNS上で
「市が上級国民に忖度か」
「育ち盛りの子供たちより、一人の高齢者の苦情を優先するのか」
脳科学者である茂木健一郎氏も自身のXで

子どもは国の宝なのに、みんなで見守ってそだてなければならないのに、これだけ少子化が問題だとか言われている中、公園で子どもが遊ぶのがうるさい、と主張する(そのことは言論の自由で自由だが)ノイジーマイノリティの声が通って公園が廃止されるような事象は、はっきり言って狂っている。
と批判するなど、一部のクレーマーによる住民サービス停止の実例が実際におこっているのです。
なぜ市はたった一人の声で写真を撤去したのか?
次に多くの人が疑問に思うのは「なぜ市役所は、たった一人の抗議で展示を取りやめたのか?」という点です。
この背景には、現代の行政が抱える「リスク回避意識の高まり」があります。
市や公的機関は、たとえ少数意見であっても、それを無視した結果SNSなどで批判が拡散し、「炎上」に発展することを極端に恐れています。
今回のケースでも、先ほど記事内に書いた通り、「不快に感じた人がいた以上、差し替えるべきだと判断した」と市は説明しており、問題を大きくしたくないという、「事なかれ主義」な対応がうかがえます。
一件のクレームに対応する方が、批判を覚悟で展示を続けるよりも、労力やリスクが少ないという判断が働いた結果と言えますね。
このような対応をした市川市への投稿も

ひとりがクレーム入れたら撤去するんだよね?
撤去したことに対して既にクレームが殺到してるんだから写真焼き増しして10枚ぐらい貼るのが公平だよね?
ここの市役所の担当者ってマジでアホなの?
市民がクレーム入れて解雇させたらいい。何でも言うこと聞いてくれるはず。
など、今回のように「一人のクレーム対応をしたのなら、大多数のクレームにも当然対応するべき」論が見受けられました。
政治家より怖い「匿名の市民」
昔は行政や美術館の展示に対しては、政治家や特定のイデオロギーを持つ団体からの「上からの圧力」が主だったように思います。
しかし、SNSなどネットが普及した現代では、一般市民にからの圧力が非常に大きな影響力を持つようになっています。
誰もが匿名で気軽に意見を発信できる現在では、論理的な正しさよりも「モヤモヤする」「何となく不快」といった感情的な声が共感を呼び、拡散されやすい特徴があります。
今回の件でも、写真家個人への妬みや、作品のアピールが許せないという「自分基準」の不快感が、行政を動かす圧力になったと見ることができます。
行政側がこうした声に過剰に反応し、自己規制するケースが後を絶たないのが現状です。
「一件のクレーム」による展示中止事例
実際に、一般人からのクレームによって、展示が中止になった事例をご紹介します。
① 神戸ファッション美術館の企画展 「ファッション奇譚-服飾に属する危険な小選集-」(2010年4月~6月)
メインビジュアル的扱いであった現代美術家岡本光博氏の作品「バッタもん」が、ルイ・ヴィトン社からのクレームで撤去されました。
② 西武渋谷店(2011年1月~) 「SHIBU Culture(シブ・カルチャー)~デパートdeサブカル」展
数件のメールでの苦情を口実に、会期途中で中止されました。
このように、主催者側は大きな混乱を招くぐらいなら、中止にしてしまうという判断をするケースが時折見受けられるようです。
写真撤去の概要(おさらい)
読売新聞の記事によると、8月に「最も高い山型(形)の仕掛け花火」がギネス世界記録に認定された千葉県市川市民納涼花火大会を巡り、市が、ギネス認定証とともに花火の写真を市役所で展示したところ、
1人の市民から「写真家の宣伝につながりかねない」とクレームがあり、市が写真を撤去したことがわかった。
とのこと。本件について市川市側の説明としては、
「展示はギネス認定証を見ていただくのが目的。不快と感じた人がいた以上、写真は差し替えるべきだと判断した」
と取材に応えています。実際の写真はこちら

この写真を撮影したのは、「Shun Shirai」の名前で活動するプロ写真家の白井俊一郎さん(53)。市の依頼を受けてボランティアで花火を撮影し、写真を無償で提供されたものです。
まとめ
今回は市川市で起こった展示写真撤去について、誰がクレームを入れたのか調べてみました。
一般市民とは言われているものの、詳細は判明せず、場合によっては市外の人や権力者説までありました。
さらに一人の意見だけで、自治体主催の展示が中止されてしまうことは、ネット上でも大いに疑問があるという意見を持つ人が多数のようです。
これからも、マイノリティの意見が、多くの人々の生活に影響していくのでしょうか?